過去のこととか忘れられればいいんだけど

今朝は5時過ぎに目が覚めた。
夢の中で，自分はちょうど1，2年前に居た。
中途半端に，強引に辞めてしまった，とあるサークルの飲み会にいた。
私は復帰を望んでいた。
それを仄めかすような発言を軽くあしらう友人。
あしらうというよりは遠まわしにディスってるんだなってわかる。
もう10年来の友人に私は怒りすら覚えた。

当時，現実にも，あの子さえ居なければ，そんな気持ちに何度もなった。
大学時代の前半はそのことが常に頭をもたげていた。
アイドル的な存在の彼女と，その世話役。という構図が出来上がっていた。
他人の目の動きに敏感な私は，その格差を明確に把握していた。
これ以上一緒にいられない。
お互いにそう思っていたと思う。
私はサークルを辞めた。彼女は学科の所属コースを変更した。
そして離れた。

去年のちょうど今頃，引っ越し前夜，見慣れないA4のレポート用紙が出てきた。
彼女からの手紙だった。
私がサークルで辞めると発言した次の日にうちのポストに入っていた手紙だった。
内容は，驚きやショックと，私への気遣い，何でもいいから話してほしいということだった。
当時の私はその手紙を一度読んだだけで，記憶にも留めていなかった。
躍起になってたんだ。
他にも辞めていった子は何人もいた。けど，私だけが気まずくなった。
私が意地になって，信頼関係の一切合財をぶち切ったからね。
今思えばいろんな人が手を差し伸べてくれたのに。

申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになる。
けど，あとから何を言っても言い訳にしかならない。その時に言うべきだったんだ。
いつか笑って話せる日がくるといいんだけど。
何よりもそのとき一番迷惑をかけたのは，後の部長になる友人だったから，できればその方と。

その時に学んだ。
集団の中で生きるのは難しい人間なんだ。人の役に立つ仕事は向いてない。
それで研究者という道に方向転換した。
じゃあ，今なんでこんなに停滞してるんだろう。
あそこで逃げたことがここまで繋がってるんだ。
ただ，逃げからは何も生まれないなんて古臭い精神論を保持するつもりもない。

最後までやり遂げること，それが私の人生に必要なことなんだろうな。
あのときにやらなかったから，ここで果たしたいわけね。
それが初心。
初心を忘れずに，自分に言い聞かせる。
今回はタイミング良く夢を見た。
初心を思い出せ，さぁやるか。